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AI / Motion Style Transfer

MoST(CVPR 2024)Windows 移植

Linux 前提で公開されているモーションスタイル変換モデルを、自分の Windows + GPU 環境で 学習まで通せる状態にした作業です。依存関係の解決、コードのパッチ、 データセットの前処理までを行い、研究のベースラインとして使える環境を整えました。

PyTorchCUDA Windows 移植データ前処理モーションスタイル変換
ROLE
個人(環境構築 / 移植 / 学習検証)
MODEL
MoST — CVPR 2024 のスタイル変換モデル
STACK
PyTorch 2.6 + CUDA 12.4 / Windows
DATA
モーションキャプチャデータの前処理済み

背景

研究テーマがモーションのスタイル制御であるため、先行手法を自分の環境で実際に動かして 比較できる状態を持っておくことが必要でした。ただ公開されている研究コードは Linux + 特定の CUDA バージョンを前提に書かれていることが多く、手元の Windows GPU 環境ではそのままでは動きません。

研究のたびに環境を借りるのではなく、自分の手元で回せるようにしておくほうが試行回数を 増やせると考え、移植作業に取り組みました。

やったこと

  • 依存関係の再構成:公式指定のライブラリ構成が Windows で解決できないため、PyTorch 2.6 + CUDA 12.4 の組み合わせを起点に依存を組み直した
  • コードのパッチ:Linux 固有のパス処理・プロセス起動・ファイル権限周りを Windows で動く形に修正
  • データ前処理:スタイル付きモーションキャプチャデータを学習用の形式へ変換し、関節定義とフレームレートを揃えた
  • GPU 学習の検証:実際に学習を回して損失が下がることを確認し、環境として使える状態であることを確かめた

つまづきどころ

エラーの原因を切り分ける順番

移植作業では「ライブラリのバージョン不整合」「Linux 依存のコード」「データ形式の不一致」が 同時にエラーとして現れます。そのためまず環境が正しいことを最小のスクリプトで確認し、 次にコード、最後にデータの順で切り分けるようにしました。 この順番を守らないと、直したつもりの箇所が別の原因に隠れて判断できなくなります。

前処理を信用できる状態にする

学習が進まないときにモデル側を疑う前に、データが意図どおり変換されているかを可視化して確認しました。 モーションデータは数値が壊れていても学習は一見進むため、 目で見て確認できる状態を作ることが結果的に近道でした。

この作業で得たもの:Linux 前提の研究コードを Windows GPU 環境に持ち込む手順が自分の中で定型化しました。 同じ進め方で Isaac Lab 上のヒューマノイド制御モデルや 画像 → 3D 生成モデルの環境も構築しています。

研究での位置づけ

この環境をベースラインとして、自分の研究ではスタイルを 1 つの軸として扱う既存手法を、 キャラクター性と感情の 2 軸に分けて扱う方向へ拡張しています。 先行手法を実際に動かせることで、「何がすでに出来ていて、どこが自分の貢献になるか」を 実験結果として示せるようになりました。